古代には、夢は寝ている間に魂が抜けだして体験したことだと思われていました。
しかし、夢には突拍子もないものも多いため、その考え方は廃れていきます。
代わりに、夢は神や先祖のような超自然的なものからのお告げのように思われていきました。
古代ギリシャではゼウスなどの神からのお告げとされ、旧約聖書にも暗示的に夢が登場します。
夢が何らかの未来を予知しているという考え方は、世界各地にもあります。
バビロニアでは古くから夢を解釈していて、そのテキストもあったほどです。
また、古代の北欧では夢を解釈するという仕事までありました。
夢はそのように超自然的なものとされ、神学的な面から研究がなされてきました。
そんな中、フロイトやユングが、夢を心理学的な面から研究しだしたのです。
1900年前後のことです。
夢は無意識やそのさらに奥の集合的無意識の中から出てくるものだとして、外的なものの啓示などではなく、自分の中から出てくるものだと考えたのです。
見た夢は解析され、深層心理に何があるか把握するために使われます。
夢占いは、そのような無意識的なものと、啓示的なものを併せ持っています。
見た夢で、現在の自分の心理状態を知ることも、未来の可能性を知ることもできます。
夢は外的にも内的にも意味があるとされているのです。