古代バビロニアで発見された天文観測の粘土板

占星術が最初に始まったといわれる場所が古代バビロニア。

といっても、どこにあったか分かりませんよね。

カンタンに言うと現在のイラクの一部です。

チグリス川とユーフラテス川の間にあり、これらの川が運んでくる堆積物によって肥沃な土地であったことが国家形成に大きな役割を果たしました。

お分かりのように世界四大文明の中で、もっとも起源が古いといわれているメソポタミア文明発祥の地ですね。

古代バビロニアはシュメール文化の後、紀元前1900年頃から始まったと言われています。

シュメール文化を制圧後、紀元前934年からはアッシリアの支配下になり、さらに紀元前550年にはペルシャ帝国の属州となって古代バビロニアの名前は歴史に残るだけとなりました。

古代バビロニアでなぜ占星術が行われていたかというと、世界最古の天文観察の粘土板がかつてのバビロニア王古文書館で見つかっていることがその理由です。

粘土板は7,000以上あり、そのうちの70が天文観察を記載、現在の黄道に当たる部分が3神の通る道、エヌマ、アヌ、エンリルとそれぞれ名前が付けられていたことから、この粘土板は「エヌマ・アヌ・アンリル」と呼ばれています。

中国で生まれた占い、八卦は秦の始皇帝が国家を統一する前、周の時代ですから、古代バビロニアの占星術はそれよりさらに500~600年は前に誕生していたことになります。

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