毎朝のTVバラエティ番組だとか、週刊誌の巻末に掲載されている星占いに耳を傾けたり目を通している人は多いでしょう。
乙女座の今日の運勢はこれまでの人生の中で最悪だから1日中家の中に閉じこもっても災いが起きる、とか、魚座の今日のラッキーカラーはエメラルドグリーンとパッションレッドとスモーキーブラウンを組み合わせればバッチリ!なんて書かれている、アレですね(こんな面倒な星占いは滅多にありませんが)。
コレ、始まりは意外と最近のことで、1936年にイギリスの新聞「ロンドン・サンデー・エクスプレス」に掲載されたことから人気を博し、一気に広まりました。
著者はR・H・ネイラーという占星術師で、それまでの占星術を新聞のコラム欄にぴったり収まるように太陽星座を12で割って単純化、誰でも分かりやすくしたことが成功の要因といえるでしょう。
太陽星座によるコラム欄的な星占い、信じる信じないはその人の勝手だし、またまともに信じている人がいるとは思えませんが、占星術は単純化された星占いの根源であることは間違いなく、先達の知識と経験が積み重ねられた複雑にして理論的な算出方法にて運勢が占われています。
たまには星空を見ながら、占星術の文化的側面に想いを馳せてみませんか?