星座の由来となる神話、残りは2つ。
そのうちの1つは水瓶座、宝瓶宮ですね。
ギリシャ神話に登場するオリュンポスの神々は神殿で晩餐を取り、芳醇なる神の酒ネクテルを嗜みますが、この給仕を行っていたのが絶世の美女ヘーベ。
やがてヘーベはヘラクレスと結婚するために給仕の職を辞することになりますが、絶世の美女が給仕しなくなることに困ったのはゼウスを始めとする神々。
ヘーベに劣らぬ美女を、と探しているゼウスの眼に止まったのが地上にあるトロイの王子、ガニュメデスでした。
ゼウスしてみれば、美しけりゃ男でも女でも構わん、とばかりガニュメデスを強引に神殿へ連れてきてしまいます。
ホント、全能をいいことにやりたい放題ですね、ゼウス。
王子だろうと王様だろうと、ゼウスに逆らうことはできません。
それでもガニュメデスは自分がいなくなれば両親が悲しむに違いないと訴えます。
ゼウスはそれを聞き入れ、トロイ王国に金銀財宝を与えるとともに、両親が見上げればいつでもガニュメデスを思い出せるように、神酒ネクタルの入った水瓶を抱えた姿のガニュメデスを星座で象ったといいます。
それにしてもゼウス、アッチコッチに遺伝子は残すし、気に入れば男だろうと女だろうと誘拐しちゃうし…。