星座の由来となった神話は乙女座、処女宮へと続きます。
乙女座には諸説ありますが、処女宮と隣合わせの天秤座も含めた説を紹介しますね。
全能の王、ゼウスは相変わらずアッチコッチに遺伝子を残していますが、女神テミスとの間にもアストライアという女神の子供を儲けています。
アストライアとは「星乙女」という意味。
後期ギリシャ文化であるヘレニズム以降に登場した女神で、当時は地上の人間たちは文明を持たず法律も持たず、平和で温暖な気候に1年中続き、自然の恵みだけで暮らすことができました。
やがて人間は鉄を持つことから農耕を始め、四季が世界を包むと寒さのために住居に住み、それから戦争を始めます。
地上にいた神々はその人間を見て失望、次々と天に昇りましたが、最後まで正義を訴え続けましたが、戦争による殺戮で血に染まった大地を見て、人間の堕落ぶりを嘆き悲しみ、地上を去りました。
そして天に昇った姿が現在の乙女座、処女宮と言われています。
この時、アストライアが持っていた正義を計る天秤が、乙女座の隣となる天秤座、天秤宮になったそうです。
受動的な処女宮ではありますが、几帳面で知性的、論理性を持って実用を追求するという特性がよく表れた神話といえるでしょう。