星座の由来となった神話の世界、続いては蟹座、巨蟹宮です。
ギリシャ神話における最強の勇者といえばヘラクレスですが、ゼウスの愛人の息子という立場から正妻のへーラから疎まれ、呪いをかけられて愛妻と息子を殺めるという大罪を犯してしまいます。
その大罪を贖うために12の冒険に出かけますが、そのひとつがヒュドラという巨大な化け蛇退治。
ヒュドラが劣勢になった時、ヒュドラと一緒の沼で暮らしていた同じく化け物の蟹であるカルキノスはヒュドラに助成します。
しかしそこは勇者のヘラクレス、ヒュドラとカルキノスをなんとか退治してしまいました。
じつはこの化け蟹カルキノス、ゼウスの正妻へーラの使者で、ヒュドラを助けようとした勇気を哀れに思い、へーラがヒュドラ(へびつかい座)とともに天へ昇らせて星座にした、といいます。
巨蟹宮のお隣、獅子座の獅子宮に関する神話もヘラクレス12の冒険のうちのひとつで、広大な森の主であり、旅人を襲う屈強なライオンを退治するエピソードが由来です。
その強さを称え、神がライオンを天に昇らせて星座にした、といいます。
性別は男性、三様相は不動、4元素では火、そして太陽を守護星とする獅子宮に相応しい神話といえます。