星座の由来となった神話の世界、続いては牡牛座、金牛宮です。
ギリシャ神話における全能の神といえばゼウス。
牡牛とはゼウスに化身なのです。
ゼウスといえば自分の遺伝子を多く残したことでも有名で、その遺伝子を残すためには牡牛にも化けちゃうわけです。
相手はフェニキアの王女エウロペ。
一目掘れしたゼウスは牡牛に化け、おっとりとエウロペに近づき、エウロペが油断して牡牛にまたがった途端、牡牛はゼウスの全能を持ってクレタ島まで一気に駆け抜けてしまいます。
で、そこでエウロペをゼウスが口説いて遺伝子を授けた、というのが牡牛座の由来。
金牛宮の守護星がエロスの象徴である金星(Venus:ヴィーナス)であるのもうなずける話ですね、
続いて双子座、双子宮の神話。
全能の神、ゼウスには多くの子供がいました。
スパルタの王妃レダとの間にもポルックスとカストールという双子がいましたが、弟のポルックスはゼウスの血を引いて不死、兄のカストールは王妃の血を引いて人間と同じく寿命があります。
仲の良かった兄弟ですが、カストールがやがて死ぬとポルックスは悲しみのあまり、自分も死のうと試みますが不死であるゆえ、後を追うことができません。
そこでポルックスは父である全能のゼウスに後を追わせてくれ、と頼みます。
ゼウスはポルックスの願いを聞き入れ、双子の二人を天に昇らせて星座にした、といいます。