では、もう一度、白羊宮の太陽が通過する場所と時間、つまり黄道を見てみましょう。
天体360度を12等分するので、それぞれのサインは30度の範囲内になります。
春分点0度を基準に30度までが白羊宮ですね。
太陽が通過するおよその期間が3月21日から4月19日(占星術の方法によって期間が変わりますが、ここでは現在、日本で主に行われている方式を採用します)。
この範囲内に収まる誕生日の人が白羊宮となるわけですが、太陽は白羊宮の期間、1ヶ所に留まっているわけではなく、刻々と動いており、牡羊座から牡牛座へ移る時、スイッチが入るように、あるいは赤から青に変わるように明確な移動をするわけではありません。
厳密に言えば1秒毎に太陽の位置が変わっており、それに伴って星座との関係位置も違ってきます。
白羊宮の次、牡牛座の金牛宮は30~60度、4月20日から5月20日頃が太陽の黄道となりますが、4月18日生まれの白羊宮の人は、むしろ金牛宮の性質に近くなってくるというわけ。
逆に3月22日生まれの白羊宮の人は330~360度に位置する魚座、双魚宮に近く、3月19日生まれの人は白羊宮に近い性質となるわけですね。
生まれたわずかの日時、それから天体が見える場所の違いによって、それぞれの運命は異なるという占星術の理屈、なんとなく分かってきたでしょうか?