自分の星座を知っていても、その星座の位置まで知っている人は天文学に詳しい人を除いて、あまりいないでしょう。
さらに星占いの星座をすべて言える人でも星座の数が正確にいくつあるか、そこまで知っている人となると一般的には皆無かと思われます。
ちょっと知っておくとトリビアかも。
正確な星座の数は88。
これは国際天文学連合(IAU)という、とても真面目で難しい天文学を研究している機関が定めており、現在、確認できている太陽系外部の天体は必ずどれかの星座に属しているほど厳密に星座が決められています。
IAUにしてみれば星座なんてどうでもいい話。
なにしろ地球上から見える星の配列なんて天文学的見地に立つとまったく意味がありませんから。
それでも厳密に星座を確定させたのは星座が古来、人々の信仰の対象になったことや神話に取り上げられたことに対するリスペクト、それから天文学に興味を持つきっかけとして星座が入りやすいということが理由です。
IAU、水性と小惑星の物理的研究とか惑星間プラズマと太陽圏とか、天文学の専門的研究を行っているのですが、その一方で星の命名権を持っているなど、天体に対するロマンチックな視点も持っています。
星に対する知的好奇心、昔も今も変わらないということでしょう。