前回のお話でも触れましたが、調舒星(ちょうじょせい)は芸術性の強い星です。
火性の陽である鳳閣星(ほうかくせい)が“有形の伝達”であるのに対して、その反対の陰である調舒星は“無形の伝達”という能力を持っています。
有形の伝達というのは、その場で起こったことをそのまま伝えるというような、ストレートな伝達になりますが、無形の伝達とは、そこに実際にない現象・事象を伝えるという感じですので、
そこで調舒星の才能が発揮されるわけですが、人々にその光景に対する情緒を呼び起こすような表現をするのが得意なのです。
思わず人々が見入ってしまったり、言葉を失ってしまうような、人をハッとさせる伝達は、みなが皆やすやすとできるものではありません。
このように、感性のするどい調舒星の特徴は、神経質なまでのこだわりにあります。
神経質なまでのこだわりは、完成度の高い芸術性へとつながっていきますが、その精神は強い葛藤にみちたものとなるはずです。
時に、自分をもてあますようなこともあるかもしれませんが、その気持ちを創作などで発散させることができれば、調舒星という星を消化することができます。
調舒星を持っている人は、美的センスも一品です。
精神性の強い星、調舒星。
この星を持っている人は、早いうちから必然的に精神哲学を身につけることでしょう。