天馳星(てんそうせい)という星は、十二大従星(じゅうにだいじゅうせい)の中で一番小さなエネルギーを与えられている星です。
無の極限の世界、それが天馳星の価値観へとつながっています。
非常に現実的で、情に流されにくい性質を持っています。
そもそも何故、精神性の星である天馳星が現実に強いのかというと、無の世界には欲が全くないからです。
無欲さはあらゆる迷いを排除し、決断力を高める一つの要因となります。
また、天馳星は「無の世界」です。
未来に思いを馳せることもなく、過去を思いしのぶこともない、そこにあるのは、現在のみです。
そのため、天馳星という星は最弱の星でありながら、非常に瞬発力のある星でもあるのです。
天馳星の持つパワーは「1点」と、その通り一番小さいです。
しかし、時として発揮される天馳星の瞬発力は、天将星(てんしょうせい)の最強パワーをも上回るものになることがあります。
過去も未来もないために、天馳星を持つ人はその瞬間だけを生きる強さが与えられています。
そのため、パワーの低い星でありながらも、この星の所有者はいつも忙しく走り回っていることが多くなります。
目的から目的へと、瞬間瞬間を生きる強さを与えられた星なのです。