丙辰は、火性の陽干である「丙(ひのえ)」と、春の十二支である「辰(たつ)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は53番、春の太陽が輝く空を、美しい龍が舞っているというようなイメージです。
「丙」を持つ人は、天に最も近い性質を持ち合わせているのですが、それに架空の動物である「辰」が合体しているのですから、カリスマ性といいましょうか?
ちょっと変わった視点を持っているのが、丙辰の人です。
優しい心を持ち、性格も明るいですが、冷静な視点も持っているため情に流されるようなことはほとんどありません。
表面的にはソフトで線が細いイメージを受けやすいのですが、そういった冷静さから来る批判精神も持ち合わせているため、時に意外な一言で相手を傷つけてしまうという傾向もあるようですね。
開放的な性格をしていて、尚且つロマンティストでもある丙辰の人は、努力で人生を歩んでいくというよりは、その時々の気分で物事を確定していく、若干天才肌的な気質をしています。
丙辰の人は、若い頃には人生を形成しにくく、葛藤も相当なものであるはずです。
というのも、丙辰の人は世渡りがあまり上手(上手であるということが良し、ということはありません)ではなく、尚且つ純粋であるため、厳しい意見も勇敢に上司たちに言ってしまうというところがあるのです。
そういった誤解が重なれば、周囲との軋轢も避けられなくなるでしょう。
ですので、苦労は当たり前と思い、一歩踏み出すということが鍵となりますね。
強い葛藤や苦労というのは、時に人生を飛躍的に変化させるためのエッセンスになることもあります。
また、言葉には特に注意すること。
運勢的には強いものを持っていますので、「こんなことがしたい」という目標が見つかれば、発展するのは案外早いかと思われます。
純粋で、いつまでも青年期の自分の気持ちを忘れない、丙辰の人。
中年期以降に、人のために伸びる人です。