乙卯は、木性の陰干である「乙(きのと)」と、春の十二支である「卯(う)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は52番、この干支も甲寅と同様、同じ木性の「陰」の質が揃うこととなります。
乙卯の人の頑固さは、個人の品格やプライドという形で内面に反映されます。
春の草花が生き生きと群れているような、希望に満ちた明るさを持っています(ちなみに明るい・暗いは良し悪しで判断することはできません)。
草花は、土さえあれば様々なところで咲くことが出来ます。
ですので、甲寅の人のような芯の強さとは少し違って、周囲の意見に合わせながら自分の意見を変化させていくといったような柔軟な頑固さとなります。
この「柔軟な頑固さ」というのが表現に苦しむのですが、何というのでしょう?
とにかく人の中に入っていって、その様々な場所で自分の居場所を確保しようとするというような性質を持っている、といった感じでしょうか。
一見頑固に見えないのですが、自分が生きていくための努力は惜しまないという人であるといえます。
そしてもう一つ特徴的なのが、人の中には入っていくのに、人を見下す傾向も性質として持ち合わせているという点です。
この人自身が常に上(空)を目指して成長していくのと、本来自分の意思を第一に優先するようなマイペースな性格をしていますので、自分よりも格下な人に対してはやや厳しい目線を投げかけてしまうのですね。
横のつながりよりも、縦社会(上下関係)を優先し、大切にする人です。
乙卯の人は若年期から徐々に経験を積み重ね、晩年期にかけて花を咲かせていく人です。
大きな夢を追いかけるよりも、着実に日々の積み重ねを繰り返して、様々なことを経験していってください。
それらの経験は、晩年期のあなたの大きな肥料となるはずです。
明るい考え方をする乙卯の人ですから、きっとその過程を最大限に楽しめるように工夫して進んでいくことでしょう。