辛丑は、金性の陰干である「辛(かのと)」と、冬の干支である「丑(うし)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は38番、「丑」は冬の十二支でありながらも、春の要素も含んでいます。
というのも、「丑」は冬と春の架け橋となる十二支とされているから。
春を目前に控えた大地には、目立たぬ忍耐力があります。
雪の下でマイペースにやり過ごす・・・辛丑の人は、その土壌に包まれた宝石とされます。
「辛」という、品性とプライドの十干と、マイペース忍耐の「丑」が合体して成立するこの干支を持つ人は、人から干渉されることを嫌う、自由な人。
「庚」のような、大きな刀のような激しさとは違い、貴金属のような自意識の激しさ⇒プライドの高さということになります。
貴金属のような品のよい雰囲気をまといますが、辛丑の人はそれは外見の華やかさからくるというよりは、キラリと光る天性の知性が生み出すような、シャープなものとなります。
辛丑という干支は、古くから「知能指数の高い干支」であるとして言い伝えられてきました。
よって、この生まれの人は独特の知性を兼ね備えるようになります。
ユーモアのセンスもありながら、プライドもそこそこ高く頑固さもありますから、時には周囲の意見を聞かずに突っ走るというようなこともあるようですが、これが何故か人から憎まれません。
それはこの人の持つ品性が、周囲の人の目を引き付けるからでしょう。
しかし、辛丑の人はなるべく安定した人生を歩まれた方が、運勢が安定するという傾向を持ち合わせています。
人と衝突せずに交流する術を身につけて、平和な環境を保つようにするとよいですよ。
仕事については、辛丑の人は個性的な視点を持っているので、ビジネスにおいてその能力をフルに生かしていくことで、あなただけの道を開いていくことが出来ます。
社交性が高いというわけではありませんが、どのような状況でも自分を取り繕うということはしないタイプですので、好きになってくれた人とは長い間良好な関係を築いていくことが出来ます。