庚寅は、金性の陽干である「庚(かのえ)」と、春の十二支「寅(とら)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は27番、大きな刀が春に樹木を伐採するというイメージです。
刀にとっては、春一番の仕事となります。
強い精神力を持ち合わせていますが、使いなれない刀で樹木を切るのはなかなか大変です。
たくさん仕事をしようとしても、現実的にはなかなかそうはいかない。
この要素は、庚寅の人の現実に反映されます。
高い理想を掲げて生きますが、理想が高すぎてなかなか満足することが出来ないのですね。
この傾向は特に若いときには顕著に現れますが、年とともに徐々に理想と現実の間でバランスを取ることが出来るようになっていきます。
また、高すぎる理想は結果を生む際に大いにプラスの作用となって働いてくれます。
普通の理想ラインであれば、やはりそれに見合った結果で満足することが出来ます。
しかし、理想の高い庚寅の人が出す結果は、平均よりも更に高いものとなるでしょう。
本人はそれで満足することが出来ないのですが、周囲の評価は間違いなく高くなります。
しかし、勇み足で周囲との調和を乱すこともあるので、そのあたりは気をつけたいものです。
物心がつく頃には、「理想」という一本の太い芯が確立されるようになるので、庚寅の人は基本的に自分のスタンスで、独自に人生を切り開いていく人が多いです。
しかし、いつも頭に入れておいて欲しいのは、やはり「中庸を学ぶ」ということでしょうか。
いつまでも理想を追いかけていては身体も心もやがて飢えに飢えて枯れ切ってしまいます。
全ての物事に陰陽があるのと同じで、理想と現実というのは常に表裏一体でもあるのです。
バランスのよい価値観を身につけるということが、庚寅の人の一番大切な開運法となります。
いい仕事をするには、最善を尽くして得られた結果をまず一番に評価するべきですね。
あとは豪快な魅力と勢いで、人生を彩り鮮やかなものにしていってくださいね。