己丑は、土性の陰干である「己(つちのと)」と、土性の十二支「丑(うし)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は26番、丑は冬と春の境目の十二支であり、春を間近に控えた季節の田園というイメージです。
内面には、まだまだ発散していないエネルギーが溜まっていて、それを春、つまりは将来に向けて着々と消費しています。
忍耐強い人、長い年月をかけて大成する干支です。
己という干も、丑という十二支も、どちらも土性です。
しかし、丑は若干水性を含んだ要素となります。
クールな知性を持っていて、なおかつ頑固です。
内面では常に大きな感情の起伏が起こっていますが、それをクールさと頑固さがカバーして、普段はその心境をあまり表に出すことがありません。
ですので、その感情の一面を見たとき、たいていの人は、最初はとても驚きます。
己丑の人は、晩年にかけて成功するという運勢を持っています。
ですので、若い頃に一気に花が咲くということは少なく、また、その方が本人の運勢にとって好条件です。
自分がトップに立ってぐいぐいと事を起こすというよりは、周囲の人と共感しながら成功していくというほうが理想的です。
しかしこれを忘れて自分のことを先に考えて計算してしまうと、この人の魅力は一気に急降下の道を辿ってしまうこととなります。
人を信じて、人に感謝してこそ、この人は活躍することが出来るのです。
本来、己丑の人は無理なく生きていくことが上手で、等身大の自分を大切にしながらゆっくりと成長していくという傾向があります。
人の痛みや喜びにも敏感で、女性であれば多少親分肌タイプであるということが多いのも一つの特徴です。
周りと協調することで、着実に盛り上げ返してくれますので、己丑の日とにとって人付き合いは特に大切にしてほしいものです。
どんな無理難題でも、自分の利益や損失を考えてすぐに断るというのではなく、期待に完璧に応えることは出来なくてもいいので、相手に対して最善を尽くしてあげてください。
それを忘れないことで、あなたは年とともに多くの人々から必要とされるようになってゆくのです。