戊子は、土性の陽干である「戊(つちのえ)」と、水性の十二支「子(ね)」が一つになって成り立っている干支です。
干支番号は25番、子は真冬の十二支ですので、まさに「雪の降る冬山」というイメージです。
これはどのようなことかといいますと、山は本来、自ら動くことはありません。
しかし、冬の山に訪れる生命というのは極めて少ないです。
かといって何もないというわけではない。
冬眠している命もあれば、越冬中の眠る木々たちも存在します。
あらゆる生命と共に厳しさを耐えぬく精神は、戊子の人を「何事にも動じない」という精神を形成することになります。
しかし、戊子の人の一つの特徴として、強運を持ちながらも慎重に前進するという部分があります。
それは、本能的にこの生まれの人は知っているのでしょう。
自分のペースを乱して前進しても、最終的には失敗してしまうということを。
もともと努力家の体質であり、積み重ねることを苦にしません。
そして越冬する大きな山のように、異質な存在感を保ちつつ前進していくことで、多くの人々の注目を集めるようになります。
行動が周りから理解されにくいというのも特徴なのですが、自分の信じたレールを進んでいけば、いずれは名誉運、財運共に恵まれるようになります。
そして、戊子の人もまた、特殊な霊感を持ち合わせています。
頑固で何事にも動じないというのは、もともと霊感の強い、変化しやすい性質であるがためのものであったりするのです。
自分が変化して、危うい選択肢を選ばないように、頑固である必要があるのですね。
また、恋における変化にも非常に敏感であるという一面を持っています。
しかし、いつでも本来の自分に戻ることが出来れば、それも問題にはならないでしょう。
この生まれの人は、いかに自分を確立するかということが重要になってきます。
そうして自分を築き上げることで、どーんと構える山のような、奥の深い個性が戊子の人の魅力となるのです。