乙酉は、木製の陰干である「乙(きのと)」と、金性の十二支「酉(とり)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は22番、木性の「陰」は草花を表し、酉は秋の十二支に当たります。
このことから、秋の草花⇒観賞用の盆栽、生け花というイメージが浮かび上がってきますね。
そしてこの草花の根元を刈り取るのが、酉というナイフです。
秋の、成長を終えた盆栽と、小さなナイフが合体していると考えてください。
刈り取られるような感覚から、負けず嫌いで、せわしなく働く人となります、
乙酉の人は、まとめ役には向きません。
どちらかというと、補佐的な立場にいたほうが力を発揮しやすいのです。
育ち終えた草花が根元から刈り取られるということで、最終的に物事をまとめようとすると問題が起こりやすいのですね。
安定した状況の上で立ち止まることが難しく、いつも何かの目的のために走り回っているといってもよいでしょう。
まさに行動力の人です。
成熟した盆栽や観葉植物のように、人を楽しませることは得意なほうです。
しかし自分はというと、もうすぐ刈り取られてしまうような気がしています。
今説明している性質は、悲観的な要素として取り入れないで下さいね。
性格というのは、全く違った観点からみると、どのようなことも魅力的な個性となるのです。
追い立てられるような性質が助長されれば、時に誰にも生み出すことの出来ないような瞬間芸を生み出す・・・といったような、無限の可能性へと変化していきます。
例えば音楽ですとか、人の心を引き込んで、時にリラックスさせて、自分は更なる高みを目指していく、という分野には最適です。
音楽は人の心を癒す主役、あなたは補佐役となりますが、素晴らしい演奏をすることによってまたたく間に有名になっていきます。
それが、乙酉の人なのです。
もともと人徳を兼ね備えた人が多いので、身近な人には特に愛されるでしょう。