丁丑は、火性の陰干である「丁(ひのと)」と、その下に冬の十二支「丑(うし)」が一つになって成立している干支です。
干支番号は14番、丑は冬の大地を意味するので、丁の火性はその上に存在する小さな火となります。
冬の湿った土壌で燃える、小さな焚き火のようなイメージですね。
もともと「丁」の干を持つ人は芸術性が強く、レベルの高いセンスの持ち主であることが多いです。
内面を多く語らないため、周りから見ると何を考えているのかわかりにくいのですが、しかしそれとは反対に本人にそんな意識は全くなく、どんな人とでも分け隔てなく接していきます。
丁丑の生まれの人は、どっしりとした人情家。
人には優しく、自分には厳しいという性質を持っていますが、そのせいで人の痛みを自分のことのように感じるといったような、極めて奥の深い感受性を兼ね備えています。
人の抱えているものについて自分が悩んでしまうというタイプが多いのも、丁丑の人の特徴であるといえるでしょう。
また、持ち前の芸術性に精神性が重なれば、芸術に対してどこまでも追及していくというような特性へと変化します。
丁とはもともとが、ゆらゆら揺れる不安定な火という要素であるため、心は不安定な傾向が強いです。
しかしこれは、丁丑の人の精神性をより高めていく⇒精神の鍛錬に必要不可欠な要素です。
不安定な心はロマンや空想を作り出し、それが作品や制作へと大いに役立っていきます。
ですので、丁丑の人は、芸術関連の職業に就くか、もしくは会社勤めであっても常に芸術的な趣味を持つことで、本来の才能が生かされるやすくなります。
丁丑の人は、若いときには実に様々な経験をするでしょう。
楽しいこと、というよりは、苦労を感じるタイプのものが多いかもしれません。
しかしこれは、人生後半であなたが飛躍するための大切なエッセンスです。
それはそのときになれば、きっとわかります。
ただし、占いというのはあくまでもみなさんの幸せ探しや欠点の改善などに、ただただ参考にするだけの科学的根拠のない知識です。
ですので、かならずこう!と枠にはめないで、例えば上記のようにちょっと辛いことがあったら「私の苦労はきっと役に立つんだ」なんて軽く引用するくらいがちょうどよいです。
話を戻しますね。
自身の持つ美しさに気がついていないのも、丁丑の人のカワイイところ(笑)。
丁を持つ人はもともとエキゾチックな魅力を放つ人が多いのですが、自身は案外それに気がついていません。
つかみどころのないゆらゆらとした炎ですが、心が冷えて寒くなってしまったときには特に温かい。
おっとりして不思議な雰囲気を持つ丁丑の人は、無意識に多くの人々の心を温め続けているのです。