癸酉は、水性の陽干「癸(みずのと)」と「酉(とり)」という十二支が合わさって成立している干支です。
干支番号は10番、壬が「海」であるのに対して、癸は「雨」を表します。
恵みの雨、私たちに必要不可欠である飲料水にもなるし、乾いた畑にも実りをもたらす貴重な水分。
生きる者全ての成長に欠かせないのが、癸のような水性となります。
その下で癸を支える「酉」は、秋の金性の十二支。
壬申同様、この日に生まれた人にも清楚な美形が多いのですが、壬申の力強い色気とは違い、癸酉の人の持つ色気はどこか繊細で女性的なものになります。
聡明で理論に強く、人を育てる・マネジメントする能力は天下一品です。
人々の気持ちにうるおいを与えて、しっとりと癒すことの出来る干支です。
癸酉の人は、例え男性であれ、外見はほっそりとしていて女性的な美しさを漂わせていることが多いのですが、これはなよなよしているというよりは、男性的でありながらも母性を本能的に持ち合わせている、という表現のほうがしっくりいきます。
不思議な魅力を放つ人です。
どんな人にも優しく接しますが、実は壬申と同様、人の好き嫌いをしっかりと持っているため、金銭や仕事が絡むと余計に計算高い部分が見えやすくなります。
仕事をこなすときには全てを理論的に捕らえて対処していくので、感情に左右されることはなく、実にクール。
しかしこれは、実際に近くで一緒に仕事をしてみないとなかなか気がつかないでしょう。
多くの場合は美しく、上品な草食系というようなイメージを抱かれます。
これは、癸の持つ女性的な性質のおかげです。
複雑な感情は持っておらず、特に身内や知人に対する思いやりは篤い方です。
どのような器でもあわせて収まることが出来るのが水の性質です。
ということで、環境への適応力は高いほうです。
しかし、癸酉の生まれの才能は、独立開業することでよりスムーズに発揮されることが多いです。
個人的主義者、独立精神旺盛、勢いもある。
見た目の儚い美しさとは裏腹に立派な度量も兼ね備えているため、時には周りが驚くほどの決断力と実行力を見せることがあるほどです。
しかし、実行する際には自分はいつも一歩下がったとこで動いていたいという気持ちが強いので、指導者として人を動かす・育てるような状況、または職業で開花するでしょう。
癸酉を持つ女性なら、可憐な能力者となるはず。
いずれにせよ男女とも「能ある鷹は爪を隠す」、まさにこういった感じになります。