己巳(つちのとみ)生まれの人の性格

己巳は、土性の陰干「己(つちのと)」に「巳(み)」という十二支が組み合わさって成り立っている干支です。

干支(生まれた日)の算出法

干支番号は6番、戊が山岳を表すのに対して、己は「田園」です。

また、巳という十二支は火性の質で、これは「初夏」の季節を指します。

ということで、己巳は「夏の始まりの田園」を意味することとなります。

山はその表面に多くの恵みを集めますが、大地は地表から下、土の中にいろいろなものを埋め、隠しています。

己巳の生まれの人は、人を引き付けるのが上手な上に、様々な才能を隠し持っているということになります。

そしてこの生まれの人が自分でその才能たちに気がつくことが出来れば、実に多才な人物へと成長していくことになります。

しかし、隠しているのは才能だけではありません。

自分の弱さや愚痴もほとんど隠して、表面的にはカッコつけたりします(笑)

でもそれが功を奏して、己巳生まれの人は皆、周りからすると一見ソツなく、愚痴もなく生きているように見えるので、様々な人々から尊敬の念を抱かれます。

内面の動揺が地上(表面)に出にくいため、冷静で器用な印象を与えるのです。

しかし、そのフラストレーションは、「地下」で爆発するときがあります。

その地下とは、身近な人々のこと。

身内、又は奥さんや旦那さんの前では、ついつい本音でキツイ態度をとってしまうことが時々あるはずです。

しかしそれは大概が短く瞬発的な爆発であり、その後に長引くことはありません。

それも己巳の人の魅力なんですね。

本人は全く悪気がないので、後に気まずい雰囲気を残さないのです。

また、己巳の生まれの人は、研究心が他の干支よりも旺盛であるというのも一つの特徴です。

これも表面的には気づかれにくいのですが、己巳の人は一度決めた、もしくは興味を持ったことに対して、とことん自分が納得するまで突き詰めて考えていくことが出来るという性質を持っているのです。

その思考は長い時間をかけて、自分の中(地中)に多くの知識を溜め込んでいきます。

戊の人と同じで情に厚いところもあるので、人の面倒を見る、又は直接的に人の役に立つ職業に就くと、この人の才能は大きく爆発します。

しかし、素朴で憎めない己巳の人も、一つ注意点があります。

それは、結婚した後のこと。

必ずしも全ての場合に当てはまるわけではありませんが、その蓄積しやすい性質と、瞬間的な短気が出るという性格が、時に結婚相手を参らせてしまうことも・・・。

ですから現在、「最近相方にあたることが多いなぁ・・・」なんて感じられている己巳の人は、改めて相手への有り難さに触れてみるといいかもしれません。

とはいえ、そんなカラっとしたところも全て、己巳の人独特の魅力となってしまうのですよね(笑)。

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