戊辰は、土性の陽干「戊(つちのえ)」と「辰(たつ)」という十二支が組み合わさった干支です。
干支番号は5番、戊は、土や土地の中でも「山岳」のことを表します。
山は大きいですから、他の十干よりも人々の注目を集めやすいです。
そして、「人々を引き付ける=山に登る」という、無意識の収集力も持ち合わせています。
辰は春の季節の十二支、まさに春の山。
立派な樹木はまだまだ少ないけれど、時間をかけて山肌に様々な恵みを作り出していく、大器晩成型の人。
それが、この戊辰の日に生まれた人の歩む道です。
面倒見がよく、親分肌であり、周囲の人を無意識にも意識的にも引き込むため、集団のまとめ役としての才能を発揮します。
また、チャレンジ精神の塊でもあり、一度目標が定まるとわき目も振らずに頑固に前進していくという性質を持ち合わせています。
頭脳明晰で努力家、失敗しても落ち込みから立ち直るのは早いでしょう。
深い情を持ち合わせているため、身内に限らず多くの人々に親切心を投げかけることが出来ます。
ですので、うまくいけばリーダーシップの裁量を遺憾なく発揮していくことが出来ます。
しかし、負けず嫌いな性格が災いして要らぬ対立を増やしてしまえば、ただのわがままな頑固者と化してしまうケースもあります。
しかしながら、多くの場合が懐の深い大物へと成長していきますね。
山は、実に様々な生き物たちの住処となります。
鳥類や動物、そして樹木や草花、また、川など、自然界の要素が年を追うごとに取り込まれ、蓄積されていきます。
戊辰の日に生まれたあなたは、早いうちから目標を定め、そして人に対する配慮の仕方を勉強していくことで大きく開花します。
あなたが決めた事なら、それは必ず実行され、そして花をつけることが出来るでしょう。
そのくらい、持ち前の頑固さと根気を生かしていくことが出来る干支なのです。
辰は、十二支の中で唯一の「実在しない生き物」です。
これは、一種のカリスマ性を生むこととなります。
そしてそのカリスマ性を十分に生かし、多くの人々の生活を引き込んで導いていくということが、戊辰の日に生まれた人の最大の使命であり、才能なのです。