甲子という干支は、六十花甲子の一番最初の干支です。
干支番号は1番、古い習慣を打ち破り、新しい流れを作る星といわれています。
子(ね)は、季節に当てはめると「冬」になります。
冬の水。
その上に木性の陽干である「甲(きのえ)」が乗る事によって、甲子という一つの干支が成立します。
寒さの厳しい冬の海にそびえ立つ樹木のイメージを思い浮かべてみてください。
もともと「甲」の特徴は、独立独歩であり、マイペース、頑固で、こうと決めたら目標めがけて真っ直ぐに進む性質を持ち合わせています。
冬の海で寒さに耐えながら春を待つ木は、この独立精神と忍耐力、そして冷静な観察力が備わっています。
しかし海で孤独に耐えているため、実はとっても寂しがり屋さんです。
一人で力強く立っているようで、いつもどこかで春、助けを待っている。
ここには、常にロマンが生まれます。
そのため、実はお人好しであり、そして尽くした分、人から愛される運勢を持っています。
ですが、本人の方には多少シャイな所もあり、そのせいもあり裏方に回りたがる性質のある甲子ですが、その気持ちとは裏腹に、様々な面で目立ってしまうことのほうが多いタイプです。
そして、甲子は六十花甲子の中の一番最初の干支ということで、初代運を持ち合わせています。
初代運とは、自ら行動を展開していくこと、すなわち独立して事業を起こすなど、自分を先頭に未来を切り開いていく、という運のこと。
また、人を育てるのが上手な面もありますが、自分の子供には少々過保護気味になりがちな面もあります。
独立精神旺盛な社交家、というアンバランスな性格が時に魅力になってしまうのが、甲子生まれの人なのです。