宇宙開発の月、再び

「我々は月に行くことを選びます。この10年のうちに月へ行くことを選び、そのほかの目標を成し遂げることを選びます」

1962年、アメリカの第35代大統領、ジョン・F・ケネディはライス大学の演説でこのように述べました。

その7年後の1969年7月16日、NASAはアポロ11号をヒューストンのケネディ宇宙センターから発射、世界中が見守る中、7月20日に静かの海へ着陸船イーグルが降り立ちました。

この時、実際の着陸地点よりも数マイル離れていたためにアームストロング船長とオルドリン船員は手動によって着陸を行うという離れ業を見せました。

以後、月面探査はアメリカ合衆国によってアポロ17号まで続けられましたが、アメリカ政府の予算削減という名目で中止され、現在に至るまで月面に到達した人類はいません。

しかし、最近になってまた宇宙開発における月が重要性を帯びてきました。

それは火星移住のための中継基地をして利用すること。

現在の宇宙開発技術では火星まで約8ヶ月かかりますが、これは片道の燃料分だけを計算した日数で、帰りの燃料分は地球から別便で送らなければなりません。

将来的に火星へ移住できることまで検討すれば、頻繁に火星へ人類を送って探査しなければなりませんが、そのための経費は膨大な額になってしまいます。

そこで月面に中継基地を作り、宇宙船の組み立てまで行えば、重力は小さいし大気はないので少ない燃料でも火星に向かわせることができるようになります。

その時、月はどのようなミステリアスな部分を見せてくれるのでしょう?

今から楽しみですね。

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