満月の夜は犯罪が多い、というのは定説のようで、世界中の警察官にインタビューすると必ず満月の夜は忙しいとの答えが返ってきます。
因果関係は分かっていませんが、実際に統計を取っている警察もあり、アメリカのシンシナティ州では満月時になると強姦やひったくり、強盗、家庭内暴力、さらには酒乱にいたるまで増加の傾向にあるといいます(家庭内暴力や酒乱といってもアメリカの場合、すぐに拳銃とかライフルとか持ち出すので、警官も大変です)。
カナダでは女性の精神外来患者を調べたら自傷行為に月相の周期が大きく関わっていたと発表、またテキサス州では精神病院への入院数は新月よりも満月の時の方が増加すると発表しています。
日本でも月相と人間の行動に関する統計を出しているところがあります。
それは犯罪ではなく交通事故。
一般的に交通事故は理由がはっきりしているものです。
交通事故の多い季節は12月や8月など観光シーズンで、事故が少ないのは比較的交通量の少ない1月や7月、月別で見れば雨の日がもっとも多く、次いで晴れの日となっており、これは雨の降り始めで急に視界が悪くなったこと、雨の後の晴れは開放感が手伝って無理な運転をすること、などが上げられます。
しかし全国の高速道路警察隊から10年間、およそ600万件のデータから調査した結果は天候とはまったく別の因果関係があることを表しました。