太陽はその熱と光で地球の自然(人間を含めて)を作り出します。
一方の月はそれほどまで自然に影響しません。
この辺りの力関係が神話や信仰における絶対的権力神とそれに従属する神という立場を作り出していると言えます。
けれど月、意外なほど地球にも影響を与えているし、とくに生物の繁殖には太陽も及ばない力を発揮しています。
たとえば女性の月経。
月経は霊長類だけの現象で、犬や牛など一部の動物では出血が見られますが、これは子宮粘膜の剥離ではなく子宮内膜の充血によるものです。
月経ではなく受精の完全性周期を持つ動物は霊長類に限らず、他の動物でもありますが、牛と豚は21日、羊は16日、ネズミは6日とされており、月経を持つサルは35日となっています。
人間の女性だけが28日前後の周期となっているわけですね。
つまり月相とほぼ同じサイクル。
月経の周期がなぜ28日を中心としているのか、現段階では解明されていません。
科学的主義者の人は月経と月相は完全に無関係と言いますし、秘学・超自然信奉者から見れば完全に月の影響であると信じられています。
科学的主義者が主張する無関係は関係が立証されていないので当然ですが、だからといって28日周期になった科学的根拠が提示されません。
秘学・超自然信奉者の言い分は当然ながら、科学的根拠が見つからないので説得力がありません。
事実は女性の月経が、なぜか月相のサイクルと同じである、ということだけです。