一白水星の次が、二黒土星(じごくどせい)です。名前の通り、“土”の性質を持ち合わせるこの生まれの人は、果てしなく続く大地のようにどっしりとした雰囲気をかもし出している堅実派。
真面目で地味なところもありますが、温和で正直な考え方をするので人から受け入れられやすいです。
しかしその反面、偏屈で自分勝手な思いを持っているようなところもあるため、時に人を見下したような口調が災いして周囲の反感を買うようなこともあるようです。
とはいえ、本人は至ってドライで、気持ちをのちに引きずりません。
そうしたことから、周囲の人も二黒土星の人とは正直な討論ができるようですね。
大地の不動の徳を受け継いでこの世に生まれてきているので、動きが緩慢であったり、マイペースな人が多いです。
しかし、たくさんの植物の根の張る大地であるだけに、ある一定の物事に対して執着するということもあります。
その対象は人によって様々ですが、時にそれが権力に対するものであったり、恋愛関係に対するものであったりするでしょう。
一白水星に続き気迷いがあり、判断に時間を要することはありますが、本来何事に対しても器用なため、最終的には思ったとおりの結果を導き出すことが多いです。
デリカシーにかけ、若い頃には苦労することも多い二黒土星の人ですが、本質的には母性のような深い愛情を持っているので、歳を重ねるにつれて着実に人間的な魅力が増していく人であるともいえます。