時刻を表す時、正午を境に午前と午後に分けていますが、これもじつは十干十二支が元になっています。
干支では現在の23時から翌1時までを子の刻と記し、時計回りの順に丑の刻、寅の刻と続き、11時から13時までを午の刻としました。
つまり昼の頃が午の刻なので、それ以前の時刻が午前、それ以後の時刻が午後になったのです。
家を建てる時、北東にキッチンやトイレ、玄関や門などを作るのは厳禁とされています。
北東は鬼門とされているからですね。
これも根拠は干支から。
干支は方位にも使われており、北東は丑と寅の間であることから艮(うしとら)と呼ばれます。
陰陽道では艮の方角から鬼が出入りする方角であることから万事に忌むべき場所として扱われるようになり、鬼門となりました。
また北東の正反対、南西は未と申の間、坤(ひつじさる)の方角で、こちらを裏鬼門と呼び、同様に忌み嫌う場所となります。
いかにも縁起をかつぐ日本的発想ですね。
本来、中国の風水に鬼門という風習はないので、風水でやたらと鬼門を叫ぶ風水師がいたら、風水に対してそれほど詳しくないと判別しても平気です。
というより、そんなエセ風水師のいうこと信じていたら、余計に気の流れが悪くなるので気をつけてくださいね。
干支の日常におけるトリビアでした。