陰陽思想は森羅万象の生成消滅に関する考え方ですが、これを占術に使ったのが八卦。
八卦は爻(こう)と呼ばれる「ー」と「- -」という2つの記号で構成されており、これを上下3本組み合わせたものが三爻、すべてを組み合わせると8種類になることから八卦と呼ばれています。
八卦占いを見ていると、箸のような棒には2つの記号、長い横棒の陽爻、短くて間のある横棒の陰爻が描かれています。
これをジャラジャラとかき混ぜて、出てきた棒の記号の組み合わせで事象を予測するわけですね。
八卦については説明すると長くなるので割愛しますが、ここで注目したいのは「ー」と「- -」という2つの記号。
コンピューターの2進法に似ている、と気がついた人は半分正解。
もっとも似ているのはモールス符号です。
ちなみにコンピューターの2進法はモールス符号から発展、デジタル化を目的に作られたので、半分正解なわけです。
モールス符号は短音の「トン」と長音の「ツー」で文字、数字、記号を表すことができるため、電気信号だけでなく光や音でも伝達することが可能です。
世界最古の森羅万象に通ずる陰陽思想、すべての言語を表現できると同時に現代においてもっとも最先端技術のコンピューター、どちらも極めてシンプルな二元化によって構成されていることは、単なる偶然でしょうか?