陰陽思想を健康的な日本人の食生活のために取り入れたのが食養療法、いわゆるマクロビオティックです。
マクロとビオテックの合成語で、健康による長寿といった意味があり、これが使われたのは意外に古く18世紀にドイツの医師、クリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントが最初の考案者と言われています。
日本では明治時代の医師、石塚左玄が最初に玄米を中心とした食事の調和による健康法を提唱、陸軍兵士の病気を食事療法によって治したことから食養が広まり、その後、桜沢如一が陰陽思想を食養に取り入れたことにより、日本発のマクロビオティックが完成しました。
マクロビオティックは当初、日本ではあまり流行りませんでしたが、フランスやアメリカで人気が出たことによって再認識され、今ではマクロビオティック専門のレストランが各地にできていたり、とすっかり定着しています。
ただ、マクロビオティックを実践している人は「~ねばならない」的覚え方をしている人が多く、根本原理の陰陽思想まで及んでいない場合が見受けられます。
食物の陰陽調和だけでなく万物の事象における陰陽調和まで考えなければ、真のマクロビオティックとは言えないでしょう。
なお、マクロビオティックでも美味しくないと受け入れられませんよね。
ちなみに桜沢如一に師事した小川みち先生の料理、美味しかったですよ?
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