円の中に白と黒の2つのまが玉が向き合い、白には黒の円形があり、黒には白の円形がある図、太極図を見たことがある人は多いでしょう。
とくにブルース・リーの「燃えよドラゴン」ファンなら間違いなく見ているはず。
これ、陰陽思想を表す太極図です。
陰陽思想は中国でもっとも古い占術や哲学思想で、その発端は中国神話に登場する帝王、伏犠(ふっき)が作り出したと言われています。
陰と陽、この言葉だけを見ると陰がマイナスイメージ、陽がプラスイメージと考えられがちですが、陰陽思想は両方が存在するからこそ、バランスの取れた世界が形成されるというのが根本原理です。
陰陽思想、世界の原初はカオス状態、つまりあらゆるものが混沌としていたと考えられており、やがて光に満ちた明るい陽の気が上昇して天に、重く濁った暗黒の陰の気が降りて地になったことから二元性を持つ陰陽のすべてが始まります。
この二つの気は世界の森羅万象すべてに当てはまることから、二つの気の動きを読んで事象を理解し、将来を予測するというのが陰陽思想。
たった二つの要素で万物の事象が当てはまるわけがない、と考えるのは早計です。
シンプルイズベスト。
陰陽思想だけでも、意外と日々の生活に役立つことがあるのです。