六壬神課(りくじんしんか)は天文と干支術それに時刻を組み合わせた占術で、主に式盤を使用します。
式盤は天盤と呼ばれる円形と地盤と呼ばれる四角形が組み合わせられており、天盤は中央に北斗七星、その周囲に西洋占星術の黄道十二宮に対応する十二神や十二天将などが記載されています。
地盤には十干十二支や四隅の門、それに対応する八卦などが記載されています。
占う時刻に合わせて天盤を回し、地盤と組み合わせるのですが、その手順はとても複雑です。
式盤はネット内に数多くの画像があるので、見たい人はそれらを参考にしてください。
占える内容は人対人、人対物の吉凶や事態の過程、結果まで細かく分類できるため、陰陽道は当時の学問として最高峰であったと推察できます。
陰陽道は日本独自で発展しましたが、それに使う式盤はおよそ2000年前の中国で発明されました。
ちなみに風水は中国独自の発展を遂げていますが、使用する式盤はほとんど陰陽道と同じ。
つまり風水も陰陽道も元をたどると同じような占術といえます(当事者はまったく違うというでしょうけれど)。
式盤に描かれている天文や地盤に書かれた干支を見ればわかるように、どちらもその根源にあるのは陰陽五行思想なのです。