秘書、金烏玉兎集を巡って弟子の道摩法師に首を刎ねられたしまった安倍晴明の続きです。
ここで登場するのが安倍晴明の師匠、伯道上人。
はるか唐の地で金烏玉兎集が道摩法師の手に渡り、弟子の安倍晴明が殺害されたことを察知した伯道上人、日本に渡ってくると安倍晴明の骨を拾い集め、術を使って蘇生させます。
安倍晴明ってゾンビだったんですね。
知らなかった…。
伯道上人と(ゾンビの)安倍晴明、金烏玉兎集を取り戻すべく道摩法師と梨子の元に赴きます。
伯道上人「道摩法師、安倍晴明入るか?」
道摩法師「かつてはここにいたが首を刎ねられて死んだ」
伯道上人「これは異な事を。私はさっき安倍晴明と会ったばかりだぞ?」
道摩法師「そっちこそいい加減なことを言うな。安倍晴明が首を刎ねられたところを私は見た」
伯道上人「では、安倍晴明が生きていたらそなたの首を刎ねるぞ」
まさに因果応報、道摩法師はそれに高い笑いしながら(か、どうか分かりませんが)応じると、伯道上人は蘇生した(ゾンビの)安倍晴明を呼んで道摩法師に見せ、驚愕の表情を浮かべた道摩法師の首を刎ねてしまいました。
ついでに梨子の首も。
これで道摩法師を蘇生させる師匠的存在がいたら堂々巡りで面白かったのですが、残念ながら道摩法師に蘇生してくれる師匠がいなかったため、2人のライバル関係はここで終わります。