風水の起源とその応用!風水開運術

漢時代の頃は、未だ風水(fung-shui)という言葉が使われておらず、『青烏術』(せいうじゅつ)、『青鳥術』(せいちょうじゅつ)、『堪興』(かんゆ)などと呼ばれていました。

勘は天道(天文学)に通じ、興は地道(地理学)に通じ、「頭を上げては天を観察し、頭を垂れては地を観察する」ことを意味します。

『堪興』が風水と呼ばれるようになったのは、晋時代(265~419)頃からで、心地良い気持ち良い自然環境を生活の中に取り入れることを『蔵風得水』といいます。(良い風を蔵し良い水を得る)

風水の原典として知られているのが『相地骨経』『葬経』という書物です。

その中でも特に郭璞という学者が著した『葬経』(葬書)の中にみえる「氣乗風則散 界水則止」が風水の起源だとされています。

「気は風に乗ずれば散じ、水に界てられれば即ち止まる」という意味で、「風は気を散らし、水は気を集める」とも言い換えられます。

いにしえの中国の人々は、「気」はすべての生命現象の源であり、「気」は大地から噴出し、風に乗り、雲に出会って雨となって地に降ってくるものだと考えてきました。

風雨、雪、雲、などの自然現象、太陽、星、月、などの宇宙天文、自分たちが住んでいる土地、地形、山、川、草木などを詳細に観察するとともに、それが自分たちにどんな影響を及ぼすのかを永い年月をかけて調べあげました。

地道な観察を通じて、理論はその後多くの人によって研究、改善、体系化されてきたのです。

このように本場中国の風水は長い伝統と実践観察に裏づけされた理論体系を持っていますが、だからといってそれをそっくりそのまま現在の生活に応用したからといって良くなるとは限りません。なぜなれば昔の中国の生活環境、習慣と、現代の我々のそれはまるっきり違うからです。

いにしえの時代には、有害物質を撒き散らす自動車やバイクは走っていなかったし、現代あたりまえのように利用している、電化製品もなかった。
電磁波を防ぐグッズが売れている現代です。
様々な電波(電磁波)が飛び交っている現代の生活環境ひとつとってもいにしえの中国とはまるっきり違うわけです。

原典主義(原理主義)に極端に偏ってしまっては現代においては全く役に立たないことも多いのです。ですから、古典風水術の価値を認めつつも、現代に応用するためには、それなりに変えなければならないのです。

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