住まいの周辺にどのような道路があるかにって風水的な影響が違います。悠久の昔は、人や、牛(車)や馬(車)などがゆったりと往来していたわけであります。ところが、現代の道路といえば、ド田舎の砂利道ならいざ知らずアスファルトで固められた道路が標準でありまして、紛うことなく自動車が走っているわけであります。
昔の道路と違うのはアスファルトと土(砂利)の違いだけではなく、総合的な環境がまるっきり違います。排気ガス、騒音、交通安全…など、そばに道路があるというだけで、肉体的、心理的な影響を及ぼされます。
一口に道路といっても、田舎の砂利道から、幹線道路、高速道路とか実にさまざまな道路があるわけで、それぞれに人に及ぼす影響が違います。
目の前が、交通量の多い道路であれば、深夜まで騒音が続き、睡眠に影響がでるでしょうし、知らず知らずのうちにストレスが溜まります。これは住居環境としては良くない、つまり風水的に悪い家となります。
また、滅多に車が通らない道路であれば騒音に悩まされることもなく、精神衛生上よい環境であるといえますから、風水的に良い家となります。もちろん、風水は家の周りの道路だけで判断することはないので、極端な例です。
【風水が良い】とは、【住んで快適な住居環境】ということを知っていただきたいのです。玄関がどうの、トイレがどうのという細部だけにこだわるのではなく、全体的ものを総合判断するのが風水です。
それでは、以上のことをふまえて道路の風水的環境についてみていきましょう。
●突き当たりの家
T字路の先の行き止まりの家は、「槍殺」といって忌むものです。気の流れが丁度、槍が飛んできて突き刺さるようなイメージになるからです。
突き当たりということは、たとえていえば堰きとめられた川の流れのように、流れがよどんできますから、流れがあって清流を保てっている川が止めらてしまったら淀んで腐ってきます。
気のエネルギーが淀んでしまうことは、よくないのです。また止めるということは、あふれて氾濫することもあるわけで、流れを止めるということは自然の理に叶っていないため、不自然でよくありません。それに、現実的な話、暴走した車やバイク、自転車が飛び込んでくる危険性もあるわけです。
こういう環境に永いこと住んでいますと、知らず知らずの内に悪い心理的影響が無意識のうちにストレスとなって蓄積されてきます。
それが身体にもじわじわと影響してくるのです。
現代は、原因不明の病気が多いようですが、実は根源にこのような心理的影響が原因となっていることが多いものです。上記の理由で、曲がり角やカーブのある道路の外側に建つ家はよくありません。逆に、内側に建つ家は問題ありません。
●道路にはさまれた家
特に交通量の多い道路にはさまれた家にむと精神的に不安定になりやすくなります。
●四方が道路で囲まれた家
家の四方が道路で囲まれている環境を鬱塞殺といい、陸の孤島ともいえるような、孤立した、隔離された孤独なイメージがあります。どこか生気のない、孤独で鬱屈したエネルギーが溜まりやすく、心身ともに不安定になりやいものです。