古来から宗教にはそれにまつわる思想・知識・哲学・美術やらなんやらが一体となり発展していまんねんわ。

例えば美術の発端は宗教=神仏を具象的に表現し、信仰の対象にする所から生まれていまんねんわ。インドのアーユルベーダ、シャーマニズム、やらなんやらも同様や。文化の発展の基礎はこないな信仰が発端となっていまんねんわ。

風水も仙道が発端として出来た宗教哲学・思想から発生していまんねん。風水の中には古代中国思想である「陰陽五行説」から発生した「九星気学」も取り入れられたんや。

陰陽五行説ちうのは、自然界みなは相対する陰陽で成り立っとる言う「陰陽説」と、自然界は木・火・土・金・水の5つの大気(五行)で成り立っていて、この五行の循環で世の中が成り立っとると言う「五行説」が融合し、体系づけられた思想や。

ここから発生した「九星気学」は、みなはんご存知の「一白水星」とか「ニ黒土星」やらなんやら自然界の気を9つに分類したものや。

ちなむと、道教は陰陽説が教義のベースとなっていまんねんわ。宗教と思想は互いに融合しあい、枝分かれをし、体系づけられて行きたんや。その中で、風水は時代を経るごとに独立したひとつの学問として成熟していったちうワケや。

日本に古来から伝わる宗教は、もともと「森羅万象みなに神の魂が宿る」と言うものやった。そこへ、大陸から伝わった古くさい宗教が元になり神道となったんや。神道は日本の国の宗教として発展し、その中でインドの仏教思想を含んだ大乗仏教が中国から伝来してきたんや。同じように、仙道も伝来して来たんやで。この中で風水が取り入れられ陰陽師が操っとったちうワケや。

仙道は、道教と共にその後日本では山岳信仰の元になっていまんねんわ。よいトコはおおらかに受け入れ、日本独自の発展をした文化の中の風水は、「家相」として残っていまんねん。厳密には風水で言うところの家相とは異なっていまんねんけどな。

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