風水に巒頭派と理気派がある理由は?

本場中国では、隋と唐の時代を経て宋に入ってから風水は巒頭派と理気派が確立されます。

山の形や川の流れといった目に見える地相から気を判断するのが巒頭派。

眼に見えない個人の年齢や生まれた時間などから気の流れを方位的に判断するのが理気派ですね。

巒頭派は江西省で発達したことから江西学派、理気派は福建省で発達したことから福建学派と呼ばれることもあります。

なぜ2つの風水派が生まれたのか諸説ありますが、中国の地形はとにかく多種多彩のため、山岳部周辺では複雑な地形が多かったことから巒頭派が生まれ、自然地形という基準がない平野部では占術の要素として陰陽思想や五行説が取り入れられたのではないか、という説が有力と言われています。

ちなみに日本へ最初に風水を持ち込んだ台湾の張明澄の家系は福建省の出身。

だから張明澄の風水にはさまざまな要素が取り入れられているわけです。

理気派は方位を定めてさまざまな運勢を占う風水と言いますが、巒頭派の理論をまったく無視しているわけではなく、また巒頭派も理気派の因果関係を認めており、それぞれ割合が異なるだけです。

巒頭派は理気派を20%取り入れ、理気派も基本的には巒頭派の作用割合は60%と高い数値を示しています。

占術の方法は違っても根っこの部分はしっかりと同じである点が、中国風水の強みでもあります。

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