少し以前、風水が社会現象のように流行った背景には一部の風水研究家が分かりやすく、しかも自分の運気を高めるためのカンタンな方法を紹介したことがありました。
玄関にはカエルの置物を置くとか、木目調のシューズボックスを置くとか、財布は金色がいいとか、女房は若い方がいいとか(これは風水と関係ありませんね)、とにかく因果関係よりも自分の欲に関することをアピールしたことが風水の流行につながったと言えます。
まあ、じつに大雑把にくくるとこれらの方法はそれなりに風水と関連性があるものの、本来の運気を呼び寄せる風水から考えれば、その効果は微々たるもの。
しかし他力本願の人の多くは因果関係よりも表面的な結果を信じる傾向にあります。
カンタンな風水を行った後、偶然に起きた幸運な出来事は偶然ではなく風水のおかげとなり、それを吹聴すると他力本願の人は因果関係を探ることなく風水を始めようとします。
カンタンな風水配列を行っても幸運が訪れなかった多くの人は吹聴することがなく、また他力本願の人はマイナス要素には眼を瞑ってプラス要素を信じる傾向にあるので「風水は自分の運気を高めるアイテム!」になるわけですね。
現在、風水人気が落ち着いているのは風水効果が得られなかった人が大勢いることが理由です。
そして風水で運気が得られたと思っている人が落ち着いた現在の人気の原動力になっているのです。