五行説もまた陰陽思想から

五行説は木・火・土・金・水の要素で構成されていますが、これは物質を表わしているのではなく、森羅万象を抽象化して5分類に当てはめています。

●木行:木は樹に通じますが、樹木の成長や発育する様子を表し、春の象徴とされています。

●火行:火は炎に通じ、明るく輝く様子を表わしていると同時に灼然の性格も持っています。夏の象徴です。

●土行:土は土地に通じており、植物が地中から発芽する状況が元になっています。万物を育成し、保護することを表わしており、季節は変わり目の象徴となっています。

●金行:金は地中に光輝く鉱物に通じており、金属の持つ堅固、確実、冷徹などを表わしています。季節は収穫の秋を象徴しています。

●水行:水は泉から湧き出る水に通じ、胎内と霊性を表現、季節は冬を象徴します。

五行は以上の要素を中心にあらゆる事象を分類します。

たとえば色は木が青、または緑、火は赤、土は黄色で金が白、水は黒となり、五臓といえば木が肝、火は心臓、土が脾臓となり、金が肺で水は腎臓になります。

人間の感情や声の様子も五行説で表すことができます。

感情では喜・楽・怨・怒・哀となり、声では呼・言・歌・哭・呻になります。

万物を陰と陽に分ける陰陽思想を五行説によって細分化、物事の把握と予測をより正確に行おうという仕組みが陰陽五行説なのです。

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