アジアにおけるすべての占術の基礎となっている陰陽思想はシンプルであるがゆえ、現代にも十分、適用可能になっています。
もっとも分かりやすくダイエットを例に取って解説しましょう。
体重が増えすぎている状態は、身体が緩んでいることなので陰となります。
身体を締める、つまり陽を取り入れて身体の調和を目指すためにダイエットを行うわけですが、その時に栄養価の少ないレタスなどのサラダだけを食べると陰だけを取り入れることになって身体の調和が保てません。
レタスや白菜など、早く成長する柔らかい野菜は陰であり、また、それを冷たいまま食べるのでさらに陰を増長させることになります。
ゴボウやニンジンといった根菜類は土の中で成長するので陰と思われがちですが、固く締まっているので陽となり、火を入れて食べることにより、さらに陽を増長させます。
体重減のために冷えたサラダばかり食べていると血行が悪くなり、栄養不足になってダイエットは失敗します。
根菜類を中心に温野菜を食べていると繊維質が豊富に含まれているので便通が良くなり、ビタミン摂取量も多くなって顔色も良くなります。
陰陽思想は確かにあらゆる事象の中に存在し、全体の調和を保つ作用をしていることが分かるでしょう。