風水で使う式盤は流派によって若干異なる

風水で欠かせないのが式盤。

風水術師が使っている、方位や干支などがびっしり書き込まれている正方形の盤を見たことがある人も多いでしょう。

基本形は正方形部分が地盤、正方形内部にある円形部分が天盤と呼ばれており、天盤を作動させて地の方位と星の位置を組み合わせ、さまざまな占いを行います。

西洋占星術のホロスコープと似ていますね。

ただし、この式盤も前述した六大課の中に含まれている三式によって若干の違いがあります。

六壬神課が使う六壬式盤は地盤に12支、天盤に12神や12天将(どちらも同じ意味)の組み合わせを要素とし、太乙神教が使う太乙式盤は12支に四隅の門を組み合わせて要素とし、奇門遁甲が使う遁甲式盤は八卦で使われる8つの要素で構成されています。

なお、正式な式盤は素材が厳密に定められており、天盤はコブのある楓(かえで)、地盤は雷に打たれた棗(なつめ)でなければならないとされています。

このうち、日本に伝来してきたのが、六壬神課が使う式盤。

平安時代に陰陽師として活動した安倍晴明が、後継者のために書き残した『占事略決』には六壬神課と式盤の解説が含まれていたため、平安時代より鎌倉時代まで日本の風水は六壬神課が中心になりました。

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