地理五訣の分かりやすい説得力

では、風水に大切な地理五訣の続きを説明しましょう。

龍、穴、砂の次は水です。

水は穴の周囲の水の流れ、つまり河川だけでなく流れるものすべて、道路や人も含まれます。また雨が降った後の排水路もこれに含まれます。

水の流れは穴に住む人の貧富を生み出すとされており、吉であれば予定している以上の金銭を手にいれることができる反面、穴に背を向けて流れる背水の場所にいると予定外の出費がかさんで貧乏になると言われています。

最後のひとつは向です。

建物や墓石などの表面側を立向、その背面を坐山と称し、その方向を易や干支などの理論によって良し悪しを判断する要素で、向が吉であれば住む人には成功が待っており、向きが悪ければ失敗する、といわれています。

ただし、この向には貴賎(これは龍ですね)、吉凶(これは穴)、寿夭(これは砂)、さらに貧富(これは水)といった分類が含まれているので、前4要素が大きく絡んできます。

前4要素はいわば地形学的なので巒頭に相当し、向は目に見えない易の部分があるので理気に相当します。

これ、簡単に考えただけでも説得力ありますね。水の流れが良い、つまり人通りが多いところで商売をすれば確かに儲かるし、砂塵が舞い上がったり高い建物に囲まれていて陽が差さない場所だったりしたら、確かに健康に良くないことが分かるでしょう。

もちろん、風水はそれほど単純ではなく、これからさらに複雑化していきます。

関連記事(一部広告含む):