風水の大切な要素となる龍脈は起伏の激しい土地を好むといいます。
確かに中国の龍を見るとトグロを巻いている形状が多く、真っ直ぐと間延びした龍をあまり見かけることはありません。
起伏の激しい土地を好むのであれば、大平原の多い中国よりも日本の方がはるかに好まれそうですが、風水の重要な要素は龍だけでないところが風水の難しいところです。
風水には地理五訣(ごけつ)という言葉があります。
これは地理的要素を5つに分け、それぞれの特性を記したもので、例えば龍脈を作る龍は土地のうねりや起伏などの形状の意味で、ほどよい起伏がある形状は「貴龍」と呼ばれ、多くの良い「気が集まって住む人の身分や地位を高くします。
穴(ケツ)は前述したように龍脈の一部で、龍に囲まれ、多くの気が集まるところを龍穴と呼びますが、穴には必ず吉穴ばかりでなく凶穴もあり、そこに住むと人はつねに災難に晒されてしまいます。
砂は穴の周囲の自然的環境のうち、土地や建造物を意味しています。
雨が振っても泥濘にならなかったり風が吹いても砂塵が巻き起こらなかったりする土地が吉とされており、結果的にきれいな空気が守られることから人間の長寿と健康を左右する要素となっています。
あと2つありますが、それは事項で説明しますね。