風水を知る上で大切なのが龍脈です。
中国では神話上の動物、龍は古代より絶大な力を持っていると崇拝されており、とくに歴代の皇帝には5爪の龍の紋章や与えられ、皇帝以外は貴族が4爪、3爪は大臣など階級を表す象徴にも使われてきました。
龍が運気を運ぶ崇拝対象となったのはインドのコブラ神が元となっていますが、中国にはコブラがおらず、しかも恐竜の骨が多く見つかったことから龍伝説が盛んになったと言われています。
香港の男くさい映画には必ず出演者の名前やタイトルに「龍」の文字がつけられるのも頷ける話ですね。
ちなみに香港映画の名作「燃えよドラゴン」に出演していたブルース・リーの香港名が李小龍であることは映画ファンならば誰でも知っていることです。
さて、龍脈というくらいですから高いところから低いところに流れるわけですが、その発端はというと、山脈のもっとも高いところ、太祖山から始まり、山脈の尾根を伝わって支流を作り、最後に留まる場所の穴(ケツ)を作るといいます。
龍が天から降りてくるので、もっとも標高の高い山、となるのですが、風水ではエベレスト山脈ではなく、中央アジアで約3000kmも連なる崑崙山脈が太祖山ということになっています。