中国だけでなく、今や日本や世界中に深く浸透している風水ですが、ここでもう一度、風水とはなんであるか、簡単に説明しましょう。
風水が「運気を高める」こと、高めるためには気の流れを利用することは風水に興味を持つ人の多くが知っていることですが・・。
中国4千年の歴史を持つだけに、それほど簡単に運気を高められるわけではありあせん。
風水は、その土地の持つ気の流れや勢いといった龍脈を重視する巒頭(らんとう)と、風水以前から占いに利用されていた陰陽五行思想や八卦、方位などを元にする理気が混ぜ合わされた環境学、人相学の集大成です。
巒頭は中国の江西省で発達したことから江西学派と呼ばれ、理気は福建省が中心だったので福建学派とも呼ばれますが、どちらかの単体で成立するものではなく、両者が混合することによって風水が成り立ちます。
個人の生まれた年月日や場所も風水には大きな影響を及ぼしますが、巒頭と理気いずれも龍脈を基本に考えていることは共通です。
この龍脈に流れをできるだけ多く取り入れ、しかも通り抜けるようにすることこそ「運気を高める」結果に繋げられるわけですね。
そう言えば、香港上海銀行の裏手には夜景の名所、太平山(ヴィクトリア・ピーク)があります。
確かにこの山から降りてくる龍脈を立つようなビルの設計をすると「運気が落ちる」気がしてくるのも不思議ではありませんね。