最後は癸(みずのと)、水の陰干で、雨や梅雨といった柔らかい水を表現しています。
水のなかでも形を変えることに長けているので状況に対する適応能力が高く、真面目で勤勉、周囲に対しても気配りのできる性格を持っています。
反面、潔癖症で純粋な部分を持っており、少しのことでナーバスになることもあります。
癸は柔らかい水ですが、耐えやすいという欠点があります。そのため、水源として申や酉などがあれば水は伏流水となり、大木の作用を持つ寅がいれば水量の調整を行うことができます。
以上、十干の性格判断でした。
意外と当たっている部分があるでしょう?
これ、単純なバーナム効果ではなく、一応、陰陽五行説を反映させた十干を元にしているだけに、理論的な部分があるのですから。
ただ、自分の十二支は知っていても十干は分からない、という人も多いでしょう。
一応、自分の歳の十干を計算する方法もあるのですが、ネット上には西暦と年号を併記した十干順を記載しているHPがあるので、それを参照にした方が早いです。
大切なのは計算方式ではなく、まずは自分の十干を知ることですから。
それが分かれば、十干と十二支を組み合わせることによって、陰陽五行説における自分の位置が分かります。
まるで羅針盤の上に立っている気分ですね。
陰陽五行説がすべてを決めるわけではなく、十干十二支を利用するのもしないのも本人の自由。
でも、干支を少しでも知っていれば迷った時の指針になり、活路が開けるかもしれません。
なにしろ2000年以上続いた古代からの知恵の結晶なのですから。