江戸時代の悲劇の少女、八百屋お七が仮に丙午の女だったとしても、恋仲の庄之助が8歳年上だったら悲劇は起こらなかったかもしれません。
8歳年上だと戊戌となり、戊は土の陽干、戌も土で比和となり、丙午とは火生土となって相手を生み出していく陽の関係になれたはずです。
これこそ、陰陽五行説の優れた点ですね。
自分に定められた気(行)を変えることはできなくても、相関関係を選ぶことによって自分の運命をどのようにでも変えられることができる、それこそ陰陽五行説の要です。
たとえ相手との相性が相剋の関係であっても、陰陽五行説における十干十二支には方位と時間があり、そこに関係を改善する相生や比和、相侮、相乗があります。
逆に相生で相性がいいといっても、相生のなかに相剋があり、安寧としていれば相剋によって自らを滅ぼすこともあります。
干支は1年に1回、年賀状に動物を書くだけのものではありません。
理論体系によって成り立っている陰陽五行説の十干十二支は人任せの占いではなく、自分の運命を自分の手で、方位と時間の三次元をポジティブに操ることで切り開いていく究極の方法論なのです。
なので、とりあえず十干十二支は覚えておくようにしましょうね?