相手を滅ぼす五芒星の相関関係

陰陽五行説は万物の生成を十干十二支に喩えていますが、これは一例であり、五行が木を頂点に右回りで順に相手を生み出していく作用をしている間は相生といって陽の関係になりますが、当然、世の中はそんなおいしいことばかりではありません。

その辺のところ、陰陽五行説はきちんと分かっていて(なにしろ森羅万象を司る理論ですから)相生以外にも相剋、比和、相侮、相乗という五行の関係を示し、それらによる結果にも言及しています。

そのなかでも相剋は相手を滅ぼす陰の関係を示しています。

木剋土といえば、木は根を地中深く張り、土の養分を吸い上げて土地を痩せさせてしまうことを表します。

土剋水といえば土が水を濁らせ、水を吸い取り、流れようとする水をせき止めることを表します。

水剋火といえば、水が火を消してしまうことですね。

火剋金といえば、火が金属を溶かすこと。

金剋木といえば、金属(斧や鋸ですね)によって木は切り倒されてしまうことを表しています。

木を中心に五行を円で描き、相剋の矢印を追っていくと円の中に星ができます。

一筆書きの星ですね。

これを五芒星といいます。

陰陽五行説だけでなく、5つの要素を並列化できる図形として東西の洋を問わず使われ、なかでも魔術的な記号で使われることが多く、日本の陰陽道でも魔除けの術符として伝えられています。

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