干支は占いではなく方法論

干支の動物占いはその他の一般的な占いと同様、バーナム効果によるもの、と書くと、当然、「ほーら、やっぱり占いなんてそんなもん!」と根拠の寄る辺もなく自信たっぷりの顔をする人もいるでしょう。

では、1990年生まれの男性に、「貴方は庚午生まれで、彼女は1996年生まれだから丙子となり、貴方は陰陽五行説における金の陽干、金の兄と言われるが彼女は丙、つまり火性の陽、火の兄とされるために貴方は溶かされてしまう危険性を持っています。

しかも午と子は正反対の位置にあり、相性も良くない。別れる方が賢明です」などと言われたらどうしますか?

さらにもっと細かく陰陽五行説と干支を説明されて解説されたらどうでしょう?

もちろん、そんな言葉は信用していないでしょうけれど、何かの拍子、些細な喧嘩でも理由付けや正当性を欲しがる時、こういった占い事を持ち出したくなるのが人情というものですね。

パーソナルな指摘をされるほど信ぴょう性を増すのが占いというものです。

じつは上記はデタラメ。

正確には庚午には庚戌だとか、相剋の火剋金だとか、そういった生まれの人と相性が悪いのは事実ですが、そういった具体的例よりも先に干支そのものを理解しておくことが大切。

この干支、年の巡りだけを表すものではなく、暦を示す重要なカレンダーであり、方角を示すコンパスであり、そして人生の方向を決める方法論でもあったのです。

関連記事(一部広告含む):