鶏には時代を先取る能力があり、予知能力があるとも言われていました。
時を告げる鳥は鶏だけで、そこからそう言われていたそうです。
人々には時を知らせる貴重な生き物として、重宝がられていました。
鶏は規則正しく、毎朝夜明け前に鳴き、人々に朝が来るのを告げます。
鶏は昼行性で鳥目なので、夜になると目が見えなくなります。
そのため、夜になると不安に陥ります。
でも朝になるとその不安は和らぎ、朝になった喜びを伝えるために朝一番に鳴くのだ、とも言われています。
実際は目から光が入りその刺激でホルモンが分泌されて、繁殖活動が盛んになり、夜明け前に鳴くのだそうです。
昔は当たり前ですが目覚まし時計などありませんでした。
そんな中、毎朝欠かさず夜明け前に鳴く鶏は重宝されたことでしょう。
夜明け前に起きるというのは今の私たちには多少早起きのように思いますが、『早起きは三文の得』、鶏はそれに役立っていたのでしょうね。